2019/03/02

ゲーム依存症で学力低下も?|当事者の苦しみに寄り添い援助する方法

「うちの息子はゲームばかりで、全然勉強しないんです...。このままじゃ本当に高校留年かもしれません。」

 

「娘がチャットゲームばかりやって、夜遅くまで起きているんです。そのせいで寝不足なのか集中力がないみたいで...。 どんどん成績が落ちていくんです。」

 

あなたはこうお悩みかもしれません。

 

ゲーム依存症になると、ゲームに大半の時間を費やし、結果的に学力低下を引き起こす可能性があります。

 

また、ゲーム依存症になることで併発して起こる、「不登校」や「引きこもり状態」によって学習機会が十分に得られず結果的に学力低下を引き起こす可能性もあります。

 

あなたはお子さまがゲーム依存症で学力低下をし、悩んでいるのではありませんか?

 

この記事ではゲーム依存症、ゲーム依存症と学力低下の関係そして、お子さまにできるサポートについてご紹介します。

 

目次

 

1. ゲーム依存症の定義と学力低下の関連

まずゲーム依存症について簡単にご説明致します。

 

ゲーム依存症は、「ゲームをやり続けた結果、不登校になったり、学力低下するなど生活に著しく困難な状況に陥る精神疾患」のことです。

 

2018年6月、世界保健機関(WHO)は「ゲーム障害(ゲーム依存症)」を疾病認定し、うつ病等の精神障害の1つとして認められるようになりました。

 

「ゲーム障害」はICD-11に精神疾患の1つとして掲載され、2019年5月のWHO総会で正式に採択される予定です。

 

「ゲームばっかりやって。ちゃんと勉強とか家の手伝いもせずうちの子は怠け者で...」と感じるお子さまの言動の背景にも「ゲーム依存症」という精神疾患が隠れている可能性があります。

 

ゲーム障害(依存症)の診断は、以下の4つの症状を1つの目安に診断が行われます。

臨床的特徴

  • ①ゲームのコントロールができない
  • ②他の生活上の関心ごとや日常生活よりゲームを選ぶほどゲームを優先する
  • ③問題が起きているがゲームを続けてしまう、またはより多くゲームをする

重症度

  • ④ゲーム行動のためにひどく悩んでいる。または個人の家族の社会における学業上または職業上の機能が十分に果たせない

 

この診断基準はあくまで目安です。重症度が高い場合、症状が12か月続かない場合でも「ゲーム障害」と認定される可能性があります。

 

ゲーム依存症と学力低下については様々な論争があります。

 

脳科学者の川島隆太さん達の研究によれば、ゲームではありませんがスマートフォンの使用時間と成績(標準学力調査の正答率)の関係について研究しています。

 

その結果、以下のようなことが報告されました。

・スマートフォンの使用時聞が増えると成績が下がっていくことが分かる。

・『2時間以上勉強しても、4時間以上スマホを使う子ども』は、『勉強はほとんどせずスマホを使わない子ども』の成績と同じかそれ以下の成績になってしまう。

 

ゲーム依存症になる人が、ゲームをスマホでやっているケースも近年いくつか報告されています。そのため、川島さん達の研究からも、ゲーム依存症と学力低下は関係あるのではないかと考える人もいます。

 

また、久里浜医療センターの北湯口孝さん、樋口進さん達によれば、スマホゲームの過剰使用により学力低下の可能性があると報告されています。

 

例えば、スマホゲームに長時間時間を割くことで、睡眠不足になり、授業中や勉強をしている際に集中できない可能性があります。

 

もしくは勉強している合間もゲームが気になってしまい上の空になり集中力が低下する可能性もあります。

 

2. ゲーム依存症で学力低下に悩む当事者にできる支援

ここまでゲーム依存症について、そしてゲーム依存症と学力低下について研究を交えながらご説明しました。ここではゲーム依存症当事者にできる支援をご紹介します。

 

以下は「学校や塾に行けず、学習機会が減っているもしくは『勉強したい』と願う当事者」にできることをまとめていきます。

 

ゲーム依存症になると、不登校や高校中退をしてしまう可能性があります。それにより、通常学校等で受けられる学習機会の減少により、積み重ねていくべき学習単元の未履修等により学力が低下する可能性があります。

 

その際、未履修等の学習単元を1から積み重ね、習得していくことで学力低下の状態から少しずつ浮上する可能性があります。

 

最近では、インターネットでも勉強ができる時代になってきています。

 

「オンライン」or「インターネットを介した学習」であれば、周囲の目を気にせず1つずつ単元を勉強しなおすこともできます。

参考:19ch(塾チャンネル)

 

他には家庭教師等の訪問支援をお願いし、勉強を行うという手もあるでしょう。

 

ゲーム依存症を抱える人が「いざ勉強をしよう」と思っても、ゲーム依存症の症状による離脱症状から、最初はなかなか集中力が持続しないかもしれません。

 

その際に、当事者の「学びたい」ペースに合わせて学習を積み重ねていくことで、少しずつ成功体験を積みながら学習ができることでしょう。

 

成功体験を積むことで、「自分はやれば案外できるかもしれない」と勉強に対して希望を持つことができ、その希望が生まれることで、「勉強をがんばってみようかな」と当事者が思えるきっかけになるでしょう。

 

3. まとめ

ここまでのお話をまとめます。

 

  • ①ゲーム依存症とは「ゲームをやり続けた結果、不登校になったり学力が著しく低下するなど、生活に著しく困難な状況に陥る精神疾患」です。

  • ②ゲーム依存症により、学力低下に繋がる可能性があります。

  • ③ゲーム依存症を抱える当事者が勉強したいと思った時、家庭教師を依頼する、未履修のものを戻って学習させてみる等の方法があります。

 

私たちヒューマンアルバでは、依存症当事者はもちろんのこと、依存症当事者の家族などの周囲者のサポートをし、依存症当事者を見守りサポートし続けたいと思っています。

 

少しでも悩みや問題、気になる点などあれば、ぜひご連絡ください。

 

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社名: 株式会社ヒューマンアルバ

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ヒューマンアルバでは、定期的に『家族会を開催しております。

依存症者を回復につなげるためには、まずご家族が対応を変えていく必要があります。

 

・つらい思いを吐き出す場として

 

・状況を変えていく学びの場として

 

ぜひ、ご活用ください。 (お申し込みはこちらから)

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参考:
・第40回日本アルコール関連問題学会 学生・市民セミナー ネット依存、スマホ依存とその取組み 

樋口進「ゲーム依存の実態と課題」(視点・論点)2018.02.06  NHK解説委員会

・川島隆太,横田晋務「2時間の学習効果が 消える!やってはいけない脳の習慣」(2016)青春出版社

北湯口孝,樋口進子どものスマホゲーム依存について』独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター

 

ライター名: 松友萌