2019/03/01

「大切なもの」を失ったあなたへ|依存症とグリーフの関係

大好きな人、大切な夢、安心できる居場所...。

これらはあなたが生きていくうえで「心の支え」になりうるものばかりです。

 

「心の支え」を失うことで「喪失感」「罪悪感」「孤独感」を感じ、苦しむ可能性があります。そしてその苦しみから一時的に逃れるため何かに依存してしまう場合もあります。

 

あなたは大切なものを失い、苦しんでいませんか?
もしくは苦しみから逃れようと、何かに依存してしまっていないでしょうか?

 

今回の記事では、「大切なもの」を失ったあなたにむけて、喪失と依存症の関係、そして『グリーフケア』というものについてお伝えしていきます。

 

この記事をお読みのあなたが少しでも気持ちが軽くなりますように祈っています。

 

目次

 

1. 大切なものを失った人とグリーフ|グリーフの定義

グリーフ(GRIEF)とは「死別や離別によって、愛する人や大切なものを失うことで生じる大きな悲しみ」のことを言います。

 

このとき、大切なものの喪失は「誰かの死」だけではありません。

・転校や栄転により、「安心できる居場所」から離れること

・失恋や友達との仲たがいにより「誰かとの別れ」を経験すること

・受験や就活の失敗によって「大切な目標」を失うこと

 

これらによっても、「深い悲しみ(グリーフ)」が生じる場合があります。

 

グリーフを抱えた人は、その悲しみを少しずつ受容していく過程で以下の感情が湧き上がる可能性があります。

①罪悪感

大切な人を失った時、様々なことを悔やむ人がいます。

 

「もっと彼にできたことがあったのではないか。」
「苦しみから救ってあげられなかった。彼女を助けてあげられなかった。」

と自責の念に駆られる人もいるかもしれません。

 

死別でなくても、大切な人との別れを通して

「もう彼には二度と会えないかもしれなくて、もっと彼にできたことがあったのかもしれない。」

という気持ちを持ち苦しみ続ける人もいるかもしれません。

 

また、人との別れでなく、大切な夢や目標の喪失であっても、「自分はこの目標のためにがんばってきた。でもダメだった。自分を応援してくれた人の期待を裏切ってしまった。」と罪悪感を持つかもしれません。

②不安・無力感

遺された人は大きな不安を感じる場合があります。

 

誰か大切な人を失ったことで、「自分はいつか死ぬかもしれない」と不安になるかもしれません。

 

また、「大切な人の力になれなかった」という罪悪感から「自分は大好きな人の力になれなかった」と無力感を感じるかもしれません。

 

大切な夢や目標を失うことで「自分は大切な夢もかなえられないのか...」と無力感を持ち、自分に対しても将来に対しても希望を持てず、落ち込んでしまう人もいるでしょう。

③孤独感・絶望感

愛していた誰かにもう会えないことにより孤独感を感じるかもしれません。

 

大切な夢や目標を失い、これからどう自分は生きていいかわからないと絶望感を感じるかもしれません。

 

大切な人やものを失うことで、

「自分は今世界で一人ぼっちの気がする。」

「自分はもうだめかもしれない。」

と思うかもしれません。

 

これらは周囲の方が「あなたは一人じゃないよ」と伝えサポートするだけでは、埋められない強い「孤独感」や「絶望感」を抱えるケースもあるでしょう。

 

それは、大切な人やものが大切であれば大切であるほど「失ってしまった」ことによる感情的な悲しみを埋めることが難しいからです。

 

グリーフを抱える人が適切にケアされないことで「うつ病」や「不安障がい」、そして「依存症」等に発展するケースがあります。

 

2. 依存症とグリーフの関連|さみしさや孤独感から依存症へ

グリーフを経験すると、うつ病や不安障害、依存症になる可能性があります。

①うつ病

グリーフを抱えた人はうつ病やうつ状態になりやすいです。

以下に挙げるような症状のうち、複数が2週間以上続く場合は、うつ病かもしれません。

・毎日憂鬱な気持ちが続いている

・何事にも興味や関心が持てない

・好きだったことに楽しみを感じられない

・意欲がなく疲れやすい

・頭がうまく働かない、物事に集中できない、気持ちばかり焦ってしまう

・「自分には価値がない」「生きる意味がない」と考えてしまい自分を責める

・「死にたい」「死んだら楽だろうな」と繰り返し考える

・不眠、または眠りすぎてしまう

・食欲なくおいしく感じられない

・体重が減ってくる

・頭痛、便秘、口が乾く、胃痛の症状がある

②アルコール依存症

不眠やつらい感情から一時的に逃れるために、お酒を飲んでいるうちにアルコール依存症にかかる可能性があります。

 

そして、アルコール依存症になることで、自らの身体を壊したり、様々な事件に巻き込まれたり、自分や周囲の方を傷つけてしまう可能性があります。

 

アルコール依存症の3つの原因|依存症は誰にも起こりうる

 

これらの症状がある場合、どうか1人で悩み続けず、どうか第三者を頼ってください。

 

ヒューマンアルバでは無料相談を行っています。電話でも対面でもあなたの状況に合わせて柔軟に対応させていただきます。お気軽にご連絡ください。

 

3. グリーフケアについて|悲しみを癒すには?

グリーフを抱えた人がその悲しみを癒す方法についてご紹介します。

 

なお、グリーフケアとは「何かとお別れし、深い悲しみの淵にいる人を立ち直るため、周囲が寄り添いサポートするケア」のことを言います。

①集団精神療法

グリーフケアの1つとして、グループで行われ、同じような体験(死別経験・離別経験)をした人が語り合う「セルフヘルプグループ(自助グループ)」があります。

 

ここでは、残された人の思い出を語るなどして、「もう会えない人」との思い出の整理をすることで、少しずつ気持ちにも整理ができる場合があります。

 

また、「いなくなったあの人に伝え遺したことがある」という場合、故人にあてて手紙を書くことで、遺された人が愛する人との思い出を整理できる可能性があります。

 

それらを書いたうえで語り合うことで、「大切な人とお別れしてしまったのは私一人ではないのだ」と孤独感が少し軽くなったり、「自分の大切な人との思い出を聞いてもらえた」という受容感から少しずつ自分の気持ちが落ち着くのかもしれません。

参考:全国のグリーフサポート 

②個人精神療法

グリーフケアの1つとして、実際にセラピストなどの援助者がグリーフを抱えた人に行う個人精神療法があります。

 

個人精神療法にはいくつかの技法がありますが、大前提として、「遺された人が安全に悲しみを表出できる場をつくる」ことが挙げられます。

 

大切な人との別れを経験した人の中には、「自分があの人とお別れしたなんて信じられない」と現実感がなく、感情を失ったように感じる人もいるかも知れません。

 

「悲しいけれど、私が悲しむことで誰かに迷惑をかけてしまうのではないか?」と悲しみを心の奥底に押しとどめてしまう人もいるかもしれません。また、罪悪感や無力感などを感じる人もいるかもしれません。

 

これらの感情を安全に外に出していくことで、少しずつ気持ちが落ち着いていきます。

 

1人でひっそり泣くのではなく、誰かと一緒に泣くことなどのように悲しみを共有することで、「自分は一人ではない」と安心感が生まれ、少しずつ自分の気持ちを整理できる準備ができるかもしれません。

 

ただし、グリーフを抱え二次的にうつ病やアルコール依存症等を抱えている場合は、これらの心理療法だけでなく、二次的に抱えているうつ病やアルコール依存症の治療も合わせて行う必要があります。

 

4. まとめ

 

  • ①グリーフとは「死別や離別によって、愛する人や大切なものを失うことで生じる大きな悲しみ」のことを言います。

  • ②グリーフを抱えた人はうつ病や依存症などになる可能性があります。

  • ③グリーフを抱えた人は心理療法等を行うことで、少しずつ悲しみが薄らいでいく場合があります。

 

私たちヒューマンアルバでは、その人が抱える「生きづらさ」や「苦しみ」に寄り添い、少しでも生きやすくなれるようにサポートしています。

 

もしご相談等あれば費用はかかりませんので、せひご連絡ください。

 

お電話でのご相談が難しければ、メールでも構いません。

自分たちで悩まず、ぜひ私たちのような専門機関を頼っていただけると幸いです。

 

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ヒューマンアルバでは、定期的に『家族会を開催しております。

依存症者を回復につなげるためには、まずご家族が対応を変えていく必要があります。

 

・つらい思いを吐き出す場として

 

・状況を変えていく学びの場として

 

ぜひ、ご活用ください。 (お申し込みはこちらから)

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『大切な人を自死で亡くされた方へ』いのちとこころの情報サイト(北九州市)

林哲也『生活支援をする医療者たち 見えない喪失への挑戦』(2014) グリーフアドバイスドットコム

・Worden,J.W.(2008).Grief counseling and grief therapy:A Handbook for the mental health practitioner. ウォーデンJ.W. 山本力(監訳) (2011).悲嘆カウンセリング―臨床実践ハンドブック―第4版 誠信書房

 

ライター名: 松友萌