2019/01/10

ゲーム依存症って病気? | ゲーム依存症とうつ病との関連性について

ゲーム依存症,うつ病,関連性,治療

「ゲーム依存症って聞いたことがあるんだけど、これって病気なの?」

「ゲームしていた息子が最近うつ気味みたい... 関連性はあるの?」

 

あなたはこのようにお悩みかもしれません。

 

2018年6月、世界保健機構(WHO)が作成するICD11に「ゲーム障害(ゲーム依存症)」が

記載され、ゲーム依存症は正式に精神疾患の1つとして認定されました。

 

ゲーム依存症は、発症することで当事者の社会参加や活動が制限される可能性があり、

その人の「生きづらさ」につながる可能性があります。

 

また、うつ病をきっかけにゲーム依存症を併発してしまったり、ゲーム依存症の離脱症状から

うつ病を併発してしまったりすることもあります。

 

あまり知られていないですが、ゲーム依存症とうつ病の間には非常に密接な関連性がある

言えます。

 

今回はゲーム依存症とうつ病の関連性について、ゲーム依存症のが疾病に認められた経緯や

ゲーム依存症の診断基準にも触れながらお伝えしていきたいと思います。

 

この記事をお読みのあなたが、少しでもゲーム依存症について理解を深めていただけたのなら

幸いです。

 

目次

 

1.ゲーム依存症が2018年に疾病認定。その特徴とは?

ゲーム依存症という言葉が近年急激に広がっています。

 

ゲーム依存症とは「持続的で反復的なゲーム行動で、その行動様式は個人的、家族的、社会的、

学業的、職業的または他の重要な機能領域において著しい障害をもたら十分に重篤であるもの」

のことを言います。

 

オンライン・オフラインを含むゲームを自分の意志でやめられず日常生活で支障をきたしている

人が年齢問わず少なくないといいます。

 

このような「ゲームをやめたいけどやめられない」ゲーム依存症が2018年に「ゲーム障害」

として疾病認定されました。

 

ゲーム依存症がもし今回、疾病認定されていなければ、2038年まで「ゲーム依存症」は疾病と

認められていない可能性がありましたが、2018年6月にゲーム依存症は正式に疾病認定されま

した。

 

これにより、今後ゲーム依存症に対する治療がさらに広がっていくことが予測されます。

 

2.ゲーム依存症の診断基準

ゲーム依存症は、病気の診断をする際に使用するマニュアル国際疾病分類(ICD-11)に記載され

ます。

 

ゲーム障害(依存症)の診断として以下の4つの症状が12か月継続している場合、診断されます。

 

臨床的特徴

①ゲームのコントロールができない

②ゲームをほかの何にも増して優先する

③ゲームにより問題が起きているのに、ゲームを続ける重症度

④ゲームによる学業上、職業上などの深刻な問題が発生している

 

ただし、これら4つの症状が重篤である場合、12ヶ月よりも短い期間でゲーム障害(依存症)と

診断されることもあります。

 

そのため、少しでもゲーム障害(依存症)の疑いがあると感じた場合は、すぐに精神科や専門家

に相談してみると良いでしょう。

 

弊社でもゲーム依存症の詳しい症状についてコラムを執筆しています。

 

ゲーム依存症の知識を深めるために活用していただけたら幸いです。

 

ゲーム依存症の5つの症状|依存症になる前から苦しい当事者へ処方箋

 

あなたは大丈夫? スマホゲーム依存症になりやすい人の特徴とは

 

3.ゲーム依存症とうつ病の関連

ゲーム依存症はうつ病と併発するケースが多くあります。

うつ病とは、憂うつな気分や全身の気だるさといった抑うつ状態が長期に渡って続く状態

のことで、ストレスによる脳の機能障害が原因だとされています。

 

ゲーム依存症がうつ病と併発されやすい理由としては以下の3点が挙げられます。

a.ゲーム依存症、うつ病ともにストレスという共通の原因を持っているから

b.うつ病の症状を緩和しようとしてゲームに依存してしまうことがあるから

c.ゲーム依存症の人がその離脱症状からうつ病を発症することがあるから

 

つまり、うつ病を発症すると依存症へ走る危険性が高まり、依存症を発症するとうつ病のリスク

高まります。

 

そうならないためには何よりも早期治療が大切です。

 

うつ病やゲーム依存症の疑いが少しでもあったら、すぐに依存症専門の病院や施設などに相談する

ようにしましょう。

 

4.ゲーム依存症の治療法 

問診 カルテ ハートのリンゴ

ゲーム依存症の治療はまだ確立されていませんが、現状最も効果が期待されている治療方法として

カウンセリング、認知行動療法、自助グループ、薬物投与などが挙げられます。

 

それぞれ順に見ていきましょう。

 

①カウンセリング

心理学などの知見を元に、当事者との対話を通して治療をしていくものです。ゲーム依存症になる

背景には様々な悩みや不安があり、医師の言葉を通してそれらを解決していくことで、ゲーム依存

症の治療を目指します。

 

ゲーム依存症を個人や家族の努力だけで治すことは非常に困難です。少しでもゲーム依存症の疑い

があるのであれば、ぜひ医師や専門家に相談してみてください。

 

②認知行動療法

当事者が持っている考え方やものの見方にアプローチし、ストレスを減らしてあげる治療方法です。

ゲームに依存するという行動を治療すべく、より根本にある認知(気づきや思考)から変えていく

ことを目指します。

 

当事者の考え方やものの見方だけでなく、強みや長所や当事者のよりどころにも着目して治療に

あたります。

 

弊社では、プログラムの中で認知行動療法の1つである「スキーマ療法」を行っています。

 

人間の認知の一番深いところである「スキーマ」に目を向けます。そして、生きづらさの背景と

なっているスキーマの存在に気づき、思考の癖を修正していくことで、当事者が生きやすくなります。

 

③自助グループへの参加

依存症の当事者たちが自発的に集まって悩みを共有したりする会のことです。依存症を一人で治療

することは非常に難しく、当事者だからこそ分かる苦悩や回復の喜びを分かち合うことは治療の

一助となり得ます。

 

最近はゲーム依存症の自助グループなども出来始めています。

 

ぜひ以下のサイトなども参考にしてみてください。

 

ゲームをやめる会|NPO法人 日本トラウマ・サバイバーズ・ユニオン

 

④薬物投与

残念ながら現時点でゲーム依存症への特効薬はありません。

 

しかし、うつ病等の疾病を併発している場合、抗うつ薬や精神安定剤等を処方されることで、

精神的に落ち着き、ゲーム依存症の症状まで緩和するというケースもあります。

 

5.まとめ

この記事ではゲーム依存症とうつ病の関連性について説明してきました。

 

内容を改めて整理すると以下の通りです。

 

  • ①ゲーム依存症(障害)は病気であり、2018年から正式に疾病認定されている

  • ②ゲーム依存症とうつ病は併発のリスクが高く、早期治療が非常に大切である

  • ③ゲーム依存症にはカウンセリング、認知行動療法、自助グループ、薬物投与といった

  •  様々な治療方法がある

 

ゲーム依存症は病気であり、うつ病などと同様に、当事者の社会参加や日常生活に影響を与える

可能性があります。

 

また、うつ病とも非常に密接な関係にあり、早期治療に取り組まなければ併発してしまうケースが

多くあります。

 

ゲーム依存症には様々な治療方法が確立されています。少しでもゲーム依存症の疑いがある場合、

まずは精神科や専門家などに相談し、早期治療に踏み出してみてください。

 

私たちヒューマンアルバ でも依存症の回復に向けて無料相談を行なっています。

どうぞお気軽にご相談ください。

 

お問い合わせはこちらから:https://human-alba.com/contact/

ヒューマンアルバ〒214-0038神奈川県川崎市多摩区生田6-4-7

電話でのご相談も受け付けております。

TEL: 044-385-3000 (受付時間:平日10:0017:00)

 

--------------------------------------------------------------------------------------------

ヒューマンアルバでは、定期的に『家族会を開催しております。

依存症者を回復につなげるためには、まずご家族が対応を変えていく必要があります。

 

・つらい思いを吐き出す場として

 

・状況を変えていく学びの場として

 

ぜひ、ご活用ください。 (お申し込みはこちらから)

----------------------------------------------------------------------------------------------

 

参考:

WHO「ゲーム依存」疾病認定までの6年間、舞台裏の記録(2018.09.27)  HUFFPOST

うつ病は依存症を併発しやすい?関連性と対策は?(2017.11.03)  サイコセラピー研究所

「ゲーム依存症の実態と課題」(視点・論点)(2018.02.06)  解説委員室

 

ライター名: 田中瑞樹