2018/10/28

ギャンブル依存症の末路|依存症の原因と対策を解説

ギャンブル依存症とは、パチンコや競馬などの賭け事にはまり、自分の意志だけではやめられなくなる病気です。

 

ギャンブル依存症を放っておくと、どのような末路になるのでしょうか。

 

この記事では、体験談とあわせて依存症の原因と対策についてお伝えしていきます。

 

目次

 

1. ギャンブル依存症にかかりやすい人

現在日本で、ギャンブル依存症の人は320万人いると推定されています。

 

ギャンブル依存症になる原因が唯一であるとは限りません。

 

様々な要因が複合的に絡みギャンブル依存症になるといわれています。

 

ここではヒューマンアルバにご相談に来た方の傾向から、4つの傾向を抽出しました。

 

①強い抑うつ、不安など精神的に気持ちが不安定な人

このタイプはギャンブル依存症になる前、幼少期のトラウマなどから自己肯定感も低く慢性的な不安を抱えている傾向にあります。

 

そのため、不安を解消するためにギャンブル等に手を出し、その末路としてギャンブル依存症などの精神疾患にかかる可能性があります。

②新規性が強く衝動的な人 

このタイプは依存症になる前から、感情のコントロールや衝動抑制が困難な傾向にあります。

 

「抑制が効かない」ことがきっかけでギャンブルにはまっていった可能性があります。

 

衝動抑制が困難である背景にADHDなどの発達障害を併せ持つ可能性もあります。

③孤独感を抱える人

このタイプはギャンブル依存症になる前から周囲に人がいない場合が多いです。

 

「生きがい」等のやりがいもなく、むなしさを抱える人が「ただ単純にお手軽に楽しくなりたい」と願いギャンブルをはじめ、やめられなくなる傾向があります。

④勝ち負けにこだわる負けず嫌いの人

このタイプはギャンブル依存症になる前から、勝ち負けにこだわる好戦的な性格の持ち主の場合があります。

 

好戦的な性格の人は現代社会において、ストレスを抱えやすい傾向にあります。

 

そのストレスを解消するため、ギャンブルにはまり、その末路として『ギャンブルがやめられない』ギャンブル依存症になることもあります。

 

ギャンブルにはまってしまい抜け出せないのは、甘えや意思の弱さなどではなく、ギャンブル依存症になる前から「生きづらさ」を抱え苦しんでいることが多いのです。

 

これらの根本的な原因を見つめ、家族や第三者のサポートを得ながら解決にしていくことが大切です。

 

2. 【体験談】ギャンブル依存症になった人の末路

葉と露

ギャンブルなど依存症も、治療をせずに放っておくと依存がどんどん深まっていき、最終的に日常生活を送ることが困難になるほど進行していきます。

 

実際にギャンブル依存症を放っておくとどうなるのでしょうか?

 

ここでは依存症の家族(父)を持つ弊社代表・金井の実体験をもとにお伝えさせていただきます。

 

①ギャンブル依存症のお父様のギャンブルのきっかけとその時の様子をお聞かせください。

父がギャンブル依存症になったのは、ある月日を境に...という感じではなく、気付いたら「ギャンブル依存症」だったというのが正直なところです。

 

ですが、きっかけは、私が12〜13歳だった頃の父の転職だと思います。

 

元々は地元のゴルフ場で働いており、無口でまじめな父でした。

 

しかし、私の姉が当時受験を控えていたこと。また今後の私の進学のことも踏まえ、「もっとお金を稼がないと」と考えたのでしょう。

 

トラックの運転手に転職をし、また、空いている時間は飲食店でアルバイトをするなど休みなく働いていました。

 

もともと父はギャンブルとは無縁のまじめな性格でした。

 

しかし、忙しすぎることでストレスがたまりすぎたこと、転職による人間関係の変化、また周りにギャンブル等をしている人がいたことなどの条件が重なり、次第にギャンブルを始めるようになりました。

 

初めはパチンコのみでしたが、次第に麻雀、競馬、競輪と次々にギャンブルにのめり込むようになっていきました。

 

そして、ギャンブル依存症の父は「仕事に行けない」「常習的に嘘をつく」「母の宝石や金品を売ってしまう(そのお金でギャンブルをする)」などの行動がありました。

 

例えば、私には妹がいますが、妹のお迎えに行くのは父の仕事でしたが、ギャンブル依存症になり、「ギャンブルをやめたいけどやめられない状態」で、妹のお迎えに行けませんでした。

 

祖父母に「今車が渋滞しているからお迎えに行けない」とウソをつき、お迎えに行きませんでした。

 

そして、だんだん周囲の人が父を見捨てていくようになりました。

 

まじめだった父のギャンブル依存症の末路は、大切な人に見捨てられ、孤独になってくことでした。

 

また、時々父が家に帰ってくる日もありました。

 

父がいざ家に帰ってきても「強盗が入ったのではないか」というほど家が荒れていたり、父と母が会えば喧嘩をしてして、私の妹はその様子をみていつも大泣きしていました。

②お父様のギャンブル依存症の末路の時、どんな言動や症状があったでしょうか?

父のギャンブルがやめられなくなり、父の末路は、表情は痩せこけていて、「本当生きているのかな?死ぬんじゃないのかな?」という様子でした。

 

また、もともと無口でしたが、ギャンブル依存症の末路の時、ほとんどしゃべらず、家にも帰ってきませんでした。

 

借金も400万円ありました。

③お父様がギャンブル依存症ということで、金井さんが一番つらかったことや金井さんのお気持ちを聞かせてください。

父がギャンブル依存症になったとき自分自身もつらかったので、当時は父に対して、「大丈夫かな?」と心配する心の余裕はありませんでした。

 

当時、母の様子を見ていて本当に辛かったです。

 

母は父と喧嘩したりなどしていて、よく泣いていました。

 

私に対して母が「今日こういうことが辛かったの...」と父とのやり取りを打ち明けられることも辛かったです。

 

母を思って「父と別れればいいじゃん」と言っても、「そういっても...」というような反応で、自分の言葉が母に届かないことも辛かったです。

 

いかかがったでしょうか?

 

お話を踏まえて考えてみると、以下のような行動の特徴が挙げられます。

・頬が痩せこけているなど表情が悪いこと

・ギャンブルをするためにウソをつき続けること

・借金をすること

 

3. ギャンブル依存症になってしまったら

実際ギャンブル依存症になった場合どうやって抜け出せばいいのでしょうか?

 

当事者の方、また依存症患者を持つ家族の方に向けた対処法をお伝えしていきます。

 

<当事者向けアプローチ>

①ギャンブル依存症だと自覚し、治したいという意思をもつ

過去を理由に、今、自分がギャンブルにはまり、やめられないことを正当化してしまっている人もいるかもしれません。

 

ギャンブル依存症は、発症する前も後も自分を傷つけ続ける病気です。

 

依存症にならざるを得ない辛い状況であるとはいえ、現状から目を背けていては何も変わりません。

 

まずは専門機関に相談し、同じような状況にある人の話や、さまざまな助けを借りながら、回復への一歩を踏み出しましょう。

②同じようなギャンブル依存症の人と出会い、お互いの行動を見守る

「今度こそやめるぞ」と決意しても、決意を持続させることは、一人ではなかなか難しいと思います。

 

そこで、自助グループと言って、同じようにギャンブル依存症の当事者の人、また依存症から克服した人が集まる会合があります。

 

経験者同士が語り合い、互いの「ギャンブルをやらない」という意思を支えあうことが目的です。

 

「病院では『ギャンブルをやめます』と言うしかないけれど、自助グループでは、ギャンブルをやりたくなる衝動や、不安な気持ちも話せる。」

 

このような良さが自助グループにはあります。

③ギャンブル以外に集中できる何かを見つける

「やめよう、考えないようにしよう」と決意しても、常に頭の中はギャンブルのことでいっぱいになっていませんか。

 

厚生労働省の「依存症Q&A」によると、これには脳が影響している可能性があるそうです。ギャンブルで味わったスリルや興奮、快感が、脳内で報酬として認識され、脳に報酬を求める回路ができてしまう(=脳がギャンブルを求める)ことが原因ではないかと言われています。

 

さらに、この回路が脳にできあがってしまうと、もとの状態に難すのは困難になります。

 

そのため、ギャンブルについて考えない時間や空間を意図的に作り出し、集中できるものや没頭できるものを見つけることが重要です。

④依存症治療を行なっている病院や専門機関に相談する

依存症は、本人や家族だけでの解決が困難です。

 

早めに病院や専門機関に相談するようにしましょう。病院では、入院や通院という形でカウンセリングや投薬等などの処置が受けられます。

 

ギャンブル依存症になっている人の中には、うつ病や不安障害を併発している場合があります。

 

投薬をしてもらうことで精神的に落ち着き、依存症の症状が緩和される可能性があります。

 

ヒューマンアルバでは無料相談を行っています。

 

少しでも気になりましたら、ぜひご相談ください。

 

依存症当事者一人ひとりに合わせてより具体的なお話ができると思います。

 

<家族の方向けアプローチ>

①家族がまず元気でいること

私自身、依存症の家族だった経験があります。依存症の当事者を思うあまり、罪悪感や深い悲しみから「私は幸せに生きていいのだろうか?」と思っていました。

 

しかし、依存症の家族であることと、あなたの幸せは全く別物です。どうかあなたも元気でいてください。

 

依存症の家族だった私の心からのお願いです。

 

依存症治療は長くなることが予測されます。

 

あなたがこれからも元気で居続け、依存症の人の味方でいることが、依存症克服の力になるのです。

②共依存から脱却する

知らず知らずのうち、依存症のご家族の方が共依存になっている可能性もあります。

 

例えば、依存症の息子を持つ母親が「子どものため」と言いつつ、実は「依存症の息子のために献身的に尽くす母親」という役割を失うことを怖れているケースがあります。

 

息子に良かれと思ってしている母の行動が、依存症から抜け出すきっかけを失わせてしまっているのです。

 

どうか、依存症当事者を思うからこそ、毅然と「『あなた』が依存症なのが心配だからこそ、どうか『依存症をやめる』という決意をしてほしい」というスタンスを持ってほしいです。

 

4. まとめ

今回はギャンブル依存症の末路について、実例を交えながら原因と対策をお話していきました。

 

改めて内容を整理します。

 

  • ①ギャンブル依存症の人は、元から不安や生きづらさを抱えている場合があります。

  • ②依存症を放っておくと借金や家庭崩壊、うつ病の併発などにつながることもあります。

  • ③依存症克服には、当事者と家族それぞれに向けたアプローチがそれぞれあります。

 

ギャンブル依存症に悩んでいる当事者の方も、ご家族の方も、自分たちだけで抱え込まないことが回復への近道です。

 

病院や精神保健福祉センター、自助グループなど、第三者機関に相談することで適切なアドバイスがもらえます。

 

私たち、ヒューマンアルバでも依存症回復に向けた無料相談を行っています。

 

・ギャンブル依存症を何とかしたいんだけど...。

・誰か助けてほしい、つらいです。

 

あなたの意見を尊重しながら、ともに回復に向けて歩んでいきます。

 

ぜひ一度ご相談ください。

 

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社名: 株式会社ヒューマンアルバ

住所: 〒214-0038神奈川県川崎市多摩区生田6-4-7

TEL: 044-385-3000 (受付時間: 平日10:00-17:00)

 

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ヒューマンアルバでは、定期的に『家族会を開催しております。

 

依存症者を回復につなげるためには、まずご家族が対応を変えていく必要があります。

 

・つらい思いを吐き出す場として

 

・状況を変えていく学びの場として

 

ぜひ、ご活用ください。 (お申し込みはこちらから)

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参考:

・ジェイムズ・P・ウェラン『ギャンブル依存(エビデンス・ベイスト心理療法シリーズ6)』(2015) 金剛出版

 

ライター名: 木原彩