2019/01/13

依存症治療では「継続」がカギ。依存症に戻らないための秘訣とは?

女性 精神統一

「本当は依存症から抜け出したい、だけどどうしてもやめられないんだ…」

 

依存症の方の多くは「依存症から抜け出したい。」と思っています。

 

もしかしたらあなたのご家族も、心の中ではそのように考えているのかもしれません。

 

しかし、依存症は自分の意思でコントロールすることがほぼ不可能な「脳の病気」です。

 

回復するためには、専門の医療機関や施設、自助グループなどを活用し、長期的に継続する

ことが大切です。

 

一方、私たちの身の回りには依存症回復の妨げとなってしまうような、「つまずきポイント」

いくつも存在し、一度で克服することは困難です。

 

事実、薬物依存症などの再犯率は他の犯罪に比べ高く、社会的な問題となっています。

 

この記事では「再び依存症に戻らないために何ができるのか」、今現在治療に励んでいる方や

そのご家族に向けて、いくつかアドバイスをしていきたいと思います。

 

目次

 

1.依存症ってどんな病気?

依存症とはどのような病気なのでしょうか。

 

厚生労働省では「特定の何かに心を奪われ、やめたくてもやめられない状態になること」と

説明しています。

 

依存症になると、最初は普段通り生活していたとしても徐々に自制が効かなくなり、生活に支障を

きたしはじめます。

 

依存の対象は様々で、アルコールや薬物、ギャンブルなどが有名ですが「買い物」や「ゲーム」

そして「セックス」などもその対象になり得ます。

 

依存症になってしまう原因は色々と考えられますが、代表的なものは

 

・興味本位ではじめる

 

・代わり映えしない毎日から解放されるために手を出す

 

・孤独や人間関係の悩みなど、「生きづらさ」から逃れるためにはじめてしまう

 

などです。

 

そのため、依存症者と聞くと「芸能界」や「反社会的組織」などに関わる人たちをイメージする

かもしれませんが、実際には主婦や学生なども依存症になっています。

 

依存症から回復するためには、依存症の専門機関を活用し、継続的に治療プログラムに取り組んで

いくことが重要です。

 

2.依存症からの克服で立ちはだかる「つまずきポイント」とは

依存症は、一度回復したとしても(あるいはそのように見えたとしても)、再び元の状態に戻って

しまうケースが少なくありません。

 

一体なぜでしょうか?

 

それは、再び依存症への道へと誘ってしまうような状況が、いくつも私たちの身の回りに存在

するからです。

 

依存症状態でない人からすれば、意識しないことですが、一度依存症を経験してしまうと普段

見慣れている場所にも多くの「つまずきポイント」が見られます。

 

例えば、薬物依存症になると目の前に薬物があると脳が反応してしまい、仮に長い間依存症を

克服していたとしても抑えが効かなくなってしまいます。

 

レモンや梅干しをみると唾液が出てしまうような感覚に近いでしょうか。

 

人によっては、それが薬物ではなかったとしても白い粉というだけで反応してしまうこともあり

ます。

 

似たケースは、買い物依存症の人の人にとってのショッピングや、パチンコ店を見た時のギャン

ブル依存症者の反応などのにも人にも当てはまります。

 

また、依存症になった方が再び社会復帰を目指すとなると、受験や就職、その他いろいろな社会

生活の場面で多くのハードルを越えなければなりません。

 

そのような時に、もし周りに励ましてくれる仲間や相談できる環境がなければ、彼らが依存症に

戻らないよう1人で闘い続けることは非常に厳しいものがあります。

 

「生きづらさ」から逃れるために、再び依存症になってしまうというケースは珍しくありません。

 

今お伝えしてきたような諸々の「つまずきポイント」が依存症のループを引きおこしてしまうの

です。

 

3.回復を確かなものにするために、当事者や家族にできること

再び依存症に戻らないためには、どうすれば良いのでしょうか。

 

ここでは、今回復に向けて頑張っている当事者の方々、そしてそのご家族ができることについて

整理していきます。

 

今治療に励んでいる当事者の皆さんができること

依存症は、冒頭でもお伝えしたように「脳の病気」であり、自身でコントロールすることはほぼ

不可能です。

 

そして、一度依存症になってしまった脳は依存状態をしっかり記憶しており、それを取り除くこと

はできません。

 

そのため依存症の治療で大切なことは次の2点です。

 

・継続的に依存症の専門機関に足を運ぶこと

 

・依存対象となっていたものを視野にいれない生活を徹底すること

 

生活相談や悩み相談をしたい時、つらくなったときはぜひ依存症の専門機関を頼ってください。

 

自助グループや専門病院もそうですが、特に依存症専門の施設では、これまで依存症当事者で

あった方がスタッフとして働いていることがよくあります。

 

これまで治療の際に通っていなかった機関でも構いません。複数の団体や施設を訪れて自分に

あったところに居場所を作ってください。

 

施設の多くは無料でご相談を受け付けており、私たちヒューマンアルバもその1つです。

 

治療プログラムだけでなく就労支援や悩み相談などなど、心よりご連絡お待ちしております。

 

お問い合わせ

 

依存症者のサポートとしてご家族にできること

依存症者のご家族にできることとして、ここでは大きく2つだけ挙げさせていただきます。

 

それは彼らの抱える「依存症」に関する情報収集と依存症専門機関の活用です。

 

情報収集に関しては、いくつか信頼できると思える施設や新聞の記事を読むだけでも大丈夫です。

 

依存症の克服では、ご本人がなぜ依存症になってしまったのか、そして適切なご本人との関係とは

どのようなものなのか、ご家族側の皆さまにも理解して頂く必要があります。

 

例えばゲーム依存症者の場合、頭ごなしに本人を注意するよりも、彼らがどのようなゲームに興味

を持っているのか尋ねてみるということが最初のステップとして効果的な場合があります。

 

また、状況によっては依存症者をと「縁をきる覚悟」で突き放すことが適切なケースも場合も考え

られます。

 

実際に行動を起こす際には、私たち施設やその他専門機関などの第三者を交えて進めることが重要

ですが、それに加え、自分たちでもいくらか情報を集めることで彼らのサポートや彼らとの関係性

見直し、そして何より皆さまの心の負担を軽減させることに繋がります。

 

自分達で問題を抱え込まず、少しでも良いので依存症に関する情報を集め、私たちのような専門

機関を頼ってください。

 

私たちヒューマンアルバでは困りごとや悩みごと、どうしたら良いのか分からなくなった時など、

いつでもサポートさせて頂きます。

 

何かあればぜひ私たちの施設含め、依存症専門の機関にご相談ください。

 

依存症に関する情報収集として、私たちのホームページでもコラムを執筆しています。

 

よければそちらも参考にしてみてください。

 

4.もし再び依存症になってしまったら

階段 女の子

どんなに依存症からの回復を目指していても、再び依存状態に戻ってしまうケースは多々あり

ます。

 

通院や通所をしていても、ふとしたことがきっかけでまた以前の状態に戻ってしまうことがある

のです。

 

それは、不意に依存対象を目にしてしまった、あるいは人間関係で問題が起きたなどによって生じ

ます。

 

そのような時、過度に自分、またはご家族を責めすぎないでください。

 

依存症の回復過程の中で、ついつい再び使用または行動してしまうことは珍しいことではあり

せん。

 

依存症からの回復、そしてその生活の継続は短期間で実現できるものではありません。

 

離脱機関が少しでも長くなればそこに焦点を当て、褒めてあげてください。

 

なかなか大変なことだとは思います。

 

私たちの施設などを利用し、一緒に依存症からの脱却に向けて頑張っていきましょう。

 

5.まとめ

この記事では、依存症からの脱却を維持していくために必要なことをいくつか紹介していき

した。

 

内容をまとめると、以下のようになります。

 

  • ①依存症に再び戻らないために、施設の継続的な活用と依存対象を生活から除く

  •  こと大切

  • ②家族にできることは、依存症の理解と専門機関の積極的な活用

  • ③依存症からの継続的な離脱には、「辛抱強さ」と「褒めてあげること」がカギ

 

依存症では最初の回復はもちろん、その継続が必要です。

 

今回の記事が皆さまの一助となれば幸いです。

 

お問い合わせはこちらから:http://human-alba.com/contact/

ヒューマンアルバ〒214-0038神奈川県川崎市多摩区生田6-4-7

電話でのご相談も受け付けております。

TEL: 044-385-3000 (受付時間:平日10:0018:00)

 

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ヒューマンアルバでは、定期的に『家族会を開催しております。

依存症者を回復につなげるためには、まずご家族が対応を変えていく必要があります。

 

・つらい思いを吐き出す場として

 

・状況を変えていく学びの場として

 

ぜひ、ご活用ください。 (お申し込みはこちらから)

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参考:

・榎本稔 『よくわかる  依存症』(2016)  主婦の友社

松本俊彦 『健康問題としての薬物依存症 -薬物依存症からの回復のために医療者にできること』

 (2018)  公益社団法人日本心理学会

 

ライター名: ブランコ先生