2018/12/29

あなたは大丈夫? スマホゲーム依存症になりやすい人の特徴とは

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現代社会を生きる私たちに欠かせないスマートフォン(以下、スマホ)。

 

時間の確認や天気予報のチェック、ニュース記事の閲覧や友達とのやり取りなど、もはや私たち

生活をスマホ抜きで語ることは難しくなりました。

 

ソフトバンク社のスマートフォンをご使用の皆さんは、12月6日に発生した通信障害によって、

大きな影響を受けたのではないでしょうか。

 

一方、スマートフォンの利便性とは裏腹に、「いつでも」「どこでも」インターネットに繋がれる環境が、様々な社会問題を引き起こしています。その代表的な問題の1つが「スマホ依存」です。

 

「気がついたら何時間もスマホを触っていた」

「SNSのチェックが習慣になっている」

「スマホが気になり、仕事や勉強に集中できない」

 

こうした相談が全国的に増えています。

 

「スマホ依存」の中でも、最近とりわけ相談ケースが増えているのが「スマホゲーム」に

関わる事案です。

 

皆さんの中にもスマホゲームに熱中しすぎた結果、気がついたらやめられなくなってい

という経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

この記事では、最近問題となっている「スマホゲーム依存症」について、その特徴や現状、

そしてどのような人がスマホゲーム依存になりやすいのか、お伝えしていきたいと思います。

 

目次

 

1. スマホゲーム依存症とは

スマホゲーム依存症とは、スマートフォンで遊ぶオンラインゲームを継続的に続けることが

徐々にやめられなくなり、社会生活にも支障がで始めてしまう疾患の1つです。

 

現状、「スマホゲーム依存症」という言葉が、広く医療の現場で使われているわけでは

ありませんが、代わりに医療現場では、2018年に発表されたICD-11に記載されている

「ゲーム障害(ゲーム依存症)」などが診断基準として使われています。

 

スマホゲーム依存を疑う際、もしかしたら以下のような疑問を持たれるかもしれません。

 

自分は果たして「単に熱中しているだけなのか」それとも「スマホゲーム依存なのか」

 

という疑問です。

 

区別は難しいですが、基準としては

 

「自分の意思でON/OFFの切り替えができるかどうか」

 

「スマホゲームが生活の中心になってしまっていないか」

 

などが挙げられます。

 

(詳しいチェック方法などは後述していきます。)

 

日本ではマスメディアでも「スマホゲーム依存」について取り上げられることが増えてきまし

たが、こうしたオンラインゲームによる障害は日本だけの問題ではありません。

 

実は世界的にも患者数は増えており、どの国も決して無視できない問題となっています。

 

2. スマホゲーム依存の現状と特徴

ここでは、スマホゲーム依存の実態について、簡単にお話していきます。

 

もしかすると皆さんの中には、

 

「スマホゲームにハマるのは、中高生や大学生などの若年層」

 

という認識があるかもしれません。

 

ここはよく誤解されるのですが、働き盛りのビジネスマンや主婦によるスマホゲーム依存も

決して少なくありません。

 

つまり、夫や妻がやめられないケースも珍しくないのです。

 

「最初は隙間時間を埋めるために遊んでいたのが、いつのまにか止められなくなって

しまった」など、こうした声はよく聞かれます。

 

スマホゲームの特徴として、ダウンロード自体が無料でも、必要に応じてストーリー内で

アイテム(武器や防具、レアカードなど)を購入していくというシステムがよく見られます。

 

アイテムを購入せずとも遊べるゲームがほとんどなのですが、ゲームを有利に進めるため、

あるいは「相手との戦いで勝ちたい」という思いから、お金が支払われていきます。

 

また、スマホゲームは常時インターネットに接続されているため、昔のファミコンに見られる

ゲーム機とは異なり、随時アップデート(=ストーリーや新アイテムの追加)が行われていきます。

 

そしてそのアップデートがあるからこそ、際限なく飽きずに続けられてしまうのです。

 

いつでもどこでも、スマホで「繋がれる」ようになったことは、スマホゲーム依存症が

広がっている要因の1つと言えます。

 

2017年の国内ゲームアプリ市場規模は、初の1兆円を超え今後も増えると予想されています。

 

3. 依存症になりやすい人、なりにくい人

スマホゲーム依存症,チェック

スマホゲームに依存しやすい人はどのような特徴があるのでしょうか。

 

ここからは、久里浜医療センター院長である樋口進先生の著書『スマホゲーム依存症』から

取り上げていきたいと思います。

 

自分がゲーム依存症かもしれないと不安な方はぜひチェックしてみてください。

 

 

樋口先生は、将来ゲーム依存になりやすい人の特徴として、以下の項目を挙げています。

 

・ゲーム時間が長い

 

・ゲームにまつわる問題が多い

 

・ゲームを肯定する傾向が強い

 

・男性である

 

・母子・父子家庭である

 

・友人がいない(少ない)

 

・衝動性が高い

 

※私の方から少し補足をすると、上記の項目の他に「孤独感や疎外感を持っている」や、

「自己肯定感が低い」なども、ゲーム依存症になりやすい特徴として挙げることができます。

 

一方、ゲーム依存になりにくい人としては、以下の項目を挙げています。

 

・社会的能力が高い

 

・自己評価が高い

 

・行動の自己コントロールがうまくできている

 

・学校でうまくクラスに溶け込んでいる

 

・学校が楽しいと感じる

 

今挙げてきた項目はゲーム依存に関するものでしたが、これらはギャンブルやアルコールなど、

他の依存症にも重なる部分があります。

 

ゲーム依存症にならないために、あるいは克服するためには、ゲーム時間を絶つ・減らす行為

が必要ですが、それと同じくらい社会の中で自身(彼ら)の居場所を作っていくことも大切です。

 

ここでいう居場所とは、彼ら1人1人が自信が持てる場所、あるいは安心できる場所を指して

います。

 

この項目ではスマホゲーム依存症になりやすい人とそうでない人についてお話していきました。

 

余談ですが、同じスマホサービスでも、女性は動画やSNSに熱中しやすく、男性はスマホゲーム

に熱中しやすいとも言われています。

 

こうした傾向も参考程度に留めておいてください。

 

4. あなたは大丈夫?依存症チェックリスト

以下では、自分(家族)がスマホゲーム依存症になっていないか確認するために有効な、

チェックリストを1つ紹介します。

 

それは、「国際疾病分類第11版(以下、ICD-11)」による診断基準です。

ICD-11はWHOによるあらゆる病気やケガの分類表で、行政などに世界標準として使用されて

います。

 

この11版で新たに盛り込まれた「ゲーム障害」では、以下の3つが記載されています。

 

・ゲーム行為に対する自制の困難

 

・日常活動や他の生活上の関心を越えたゲーム行為の優先性

 

・マイナスの結果にもかかわらず継続、あるいは高まるゲーム行為

※英語版をライターが訳

 

期間としては、12ヵ月が1つの目安です。

 

スマホゲームよりやや広範な解釈から作成されていますが、確認方法としてはおすすめです。

 

自分、もしくは家族がスマホゲーム依存症になっていないかチェックする上で、客観的な

判断材料になりますので、ぜひご活用ください。

 

この他にも、韓国政府が開発したK-スケールというスクリーニングテストも役に立つかと思います。

 

久里浜医療センターのサイトの方で簡単にテストできるので、こちらもご利用してみてください。

ネット依存のスクリーニングテスト 久里浜医療センター

 

5. まとめ

今回は、少しずつ注目が高まっているスマホゲーム依存症について、その特徴や現状、チェック

方法などをお伝えしていきました。

 

内容を改めて整理します。

 

  • ①スマホゲーム依存症は、社会生活に支障をきたす可能性の高い疾病の1つ

  • ②一般に他者と現実社会での繋がりが弱い人がなりやすい

  • ③診断ツールとしてはWHOのICD-11などがオススメ

 

ゲーム依存症のコラムは、当サイト上で他にも書いています。

 

「ゲーム依存症当事者の気持ち」を知った上でできる3つの援助

 

ゲーム依存症で高校中退も?ゲーム依存症の家族だった私が伝えたい2つの対策

 

当事者やその家族目線で書かれた記事もあるので、そちらもよければご覧ください。

 

そして、私たちヒューマンアルバではゲーム依存症を含めた依存症治療に取り組んでいます。

 

ご相談や質問があれば、ぜひご連絡ください。

 

お問い合わせはこちらから:http://human-alba.com/contact/

ヒューマンアルバ〒214-0038神奈川県川崎市多摩区生田6-4-7

電話でのご相談も受け付けております。

TEL: 044-385-3000 (受付時間:平日10:0018:00)

 

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ヒューマンアルバでは、定期的に『家族会を開催しております。

依存症者を回復につなげるためには、まずご家族が対応を変えていく必要があります。

 

・つらい思いを吐き出す場として

 

・状況を変えていく学びの場として

 

ぜひ、ご活用ください。 (お申し込みはこちらから)

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参考:

・樋口進 スマホゲーム依存症(2018) 内外出版社

・ファミ通ゲーム白書2018

Gaming disorder  ICD-11 for Mortality and Morbidity Statistics (2018)

・スマートフォン・スマホゲーム利用動向調査2017年12月  ゲームスタイル研究所

ネット依存・ゲーム依存、30〜40代に増えていることをご存知か (2018.09.18) 現代ビジネス

 

ライター名: ブランコ先生