株式会社ヒューマンアルバ

依存症コラム対談記事:アルコール、薬物、ギャンブル等依存⑮

Aさん(薬物依存当事者)

Bさん(アルコール依存当事者)

Cさん(ギャンブル依存当事者)

 

 

アルコール依存とシンナー

B: 僕も◯◯ 知り合いで、65歳過ぎてシンナーやって、病院で入院した人を知ってますね。で、帰ってきて顔出しに行ったら、もう全然、ろれつも常に回んないし、手もこうやってつかめないんですよ。手がずっとこんな震えてっから。もう50年やり続けてるし、もう本当に何しゃべってるか分かんないですね。「レロレロ」。B:君って言ってんでしょう。

 

A: 本当いますよね、シンナーやめられないって人。友達でも30過ぎまでやってた。俺、23~24ぐらいのときに友達がやってて、ちょっと吸わせてもらったら、やっぱり最初ちょっと気持ち悪かったんだけど、でもそれ吸い続けるとちょっとプアンってなってきて、やばいと思ってやめて、久しぶりにっていうか、5年ぶりぐらいにやったんだけど、まあでもよくこんなのやってたなと思って。

 

B: その人ね、シンナー吸った後に家帰ったらしいんですね。で、鍵がどこにもないからっつって、アパートなんですよ。アパートの庭に回って、自分ちの普通に窓、石投げて割って、でガシャッて開けて入って。やっぱりもうらりってるから、なんか家の中のものを全部庭におん出したんです。俺が知り合うちょっと前にそれやったらしくて、それがやっぱり、新聞に出たと。そのときもやっぱり入院したのかな。ずっとやり続けちゃってる。65にもなって。

 

A: でも50年はすごいっすね。本当ですよ。

 

B: だからその人が中学の頃から、本当にそれこそちょっとしたいたずらじゃないけど・・・。

 

A: そうですね。好奇心から。

 

B: ずっとやり続けて。本当に、歯ももう当然ないから総入れ歯だし。分かるんですよね、もう見た目で。きょうやってんだな、これと思って。

 

A: シンナーが、でも一番すごいかもしんないですね、幻聴と幻覚。幻覚を見るために、ドラキュラっていうんだっけな。部屋を真っ暗にして、たばこを立てるんですよ。その火と煙を見てると、そこからなんかいろんな幻覚が見えてくるんですよ。

 

B: なんかそのおじさんも言ってましたけど、幻覚楽しむために、なんかやってるって。

 

A: そうですね。シンナーは楽しめるんですよ、幻覚を。なんか怖いとかなくて。あと、満月とか見て吸ってると、フッと、月見落としっていうんですけど、月、目の前に来るんですよ。そういうのでみんなでやってたりとかして。

 

B: その人が言うには、奧さんがいるんですけど、奧さんがちょっとかっぷくがいいんで、シンナーやると美人に見えるらしい。だからやるっつって。その奧さん見ながら、俺せんずりこけんだって。これはもう、駄目だこの人と思って。根はすごくいい人で、悪い人じゃなかったから、僕もたまに顔出しに行って付き合ってましたけれど。面白いおんちゃんだったんですけど、やっぱりちょっともう完璧に頭がやられちゃってましたよね。

 

 

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第十六回に続く

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