2018/06/10

対談記事:アルコール依存当事者×薬物依存当事者 アルコールと人間関係⑰

Aさん(薬物依存当事者)

Bさん(アルコール依存当事者)

 

 

アルコール依存 やめたくてもやめられない

A: そこまで言っちゃった。

 

B: 言われましたよ、実際。最後の最後まで、「おまえいいかげんにしろ。かわいい嫁と娘になんでそんな好き勝手なことばっかやんだ。いいかげんにしろよ」ってずっと言ってくれてたんすよね、最後の最後まで。でも、俺が飲酒運転でこれなったときに、「おまえが望むんだったらな、砂漠の果て、海の果て、山の果て、どこでも連れてってやるから、もう消えろ、ペテン師が」って。「顔見せんじゃね、この」って。

 

A: そうやって言ってくれる人は。

 

B: そこまでですから、私のことを愛してくれてたんですよね。

 

A: 本当にね。いつかその人と会ってね。棚卸しをし。本当、それ、でも、B:さんが回復し続けることによって、その人の前に行ったときは本当喜ぶと思いますよ。時期が来たときにでも。それを望むならば。

 

B: ペテン師って言われて、ペテン師ってなんだと、詐欺師とかそういうことでしょうからね。

 

A: うそつきって。あとは、あれかな。今のペテン師で思ったのが、もう薬をやめるっていう。やめる気がないのに、やめるっつってね。酒もそうだよね。やめるって、他人にも言うけど、何よりも自分にうそをついて、やめる気もないのに。もちろん、心のどっかでやめたいっていう気持ちはあるのは確かだけど。でも、やっぱりそれも自分を正当化するためのうそというか。

 

B: 僕の場合、失敗するたびに思ってましたね。去年の正月からずっこけだして、ええって思っときながら結局失敗してるわけですから。うそついてんのと同じになりますよね。もう二度と飲まずにやってくぞみたいな、誓いはするけれど。でも、失敗して、結局うそついて。病気だからしょうがないって、一番の私たちには助け船が与えられてますけれど。でも、結局、それって、うそつくこととほぼ同じようなことですからね。

 

A: よく言うのが、ポン中のあいさつっていうのが、「薬やめましたから」っつって言うんすよ。会って。でも、こいつ絶対めちゃくちゃ効いちゃって、「俺今やめたから」って言ってて、これ絶対うそだろ。俺もそういうふうに言ってたけど。ポン中のあいさつは、「俺もうやめたから」とか「全然やってないから」っつって。バリバリ、汗だらだらかいて。

 

B: アル中でもそうだし、ばくちやる人らもそうでしょ。

 

 

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第十八回に続く

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