株式会社ヒューマンアルバ

依存症コラム対談記事:アルコール依存当事者×薬物依存当事者 アルコールと人間関係⑯

Aさん(薬物依存当事者)

Bさん(アルコール依存当事者)

 

 

アルコール依存 仕事がまともにできない状態②

B: だから、やってはいけないこと、言ってはいけないことと、うすうすは分かってたんすよね。でも、それをやっぱり押し通してしまったことですよね、要は。人さまに対して、この仕事頼んだ件にしても、もう駄目だなって分かってながらも押し通して。書いてあることですよね。人に対してうそついてんだから、自分に対してもうそつくわけじゃないすか。要は、その日って仕事が決まってんのに、できなかったから、当然、自分もそうだし、頼んだ友達と、そして、その仕事をくれた人に対しても、うそついてるわけじゃないですか。言ってはいけないこと、例えば、友達とかにもささいなこととかでも、何ていったらいいんだろう、冗談とかでも、本当はそういうこと言っちゃ駄目なんでしょうけれど、でも言ってしまって、結局、その人を傷つけてしまって。でも、それって、人に言われたらやなことって、自分も言ったら駄目じゃないすか。そういうことだと思うんすよ。ですんで、くだらねえこととかあっても、自分自身にある種言ってたのかなとも思うんすよね。ですんで、やっぱり自分が言われてやなこと、やられてやなことって、絶対人もそう思ってるわけじゃないすか。そういうこと繰り返してたんで。結果、自分に対しても、同じこと言えるかなと思って。

 

A: なるほど。俺は、自分に対しては、この薬をやらないと、体が動かないっていう。実際そうなんだけど、自分に対してそう言い聞かせて、薬をやってる。仕事ができないから、起きられないから、毎日つまらない、退屈だからっていうことで、自分にそういううそをつきながらも、ただやりたい口実を作って、薬をやっていたっていうのがあって。あとは、人に迷惑を掛けていないから何の問題もないって。これ、うそかどうかって分かんないけど、自分を正当化して。別に薬をやったことによって、誰かを迷惑、自分の体だけじゃんとかって。でも、それって、ただ自分の薬をやりたいがために正当化するうそなわけであって、本当にどれだけ多くの人に迷惑を掛けて、そして自分を傷つけたか。それを分かっていながらも、平気で薬をやりたいがためにやっていたなっていうのが。

 

B: そうですね。あとは、僕を最後までたしなめてくれてた友達に言われましたけど。前も言ったかもしんないすけど、「おまえが望むなら、砂漠の果て、海の果て、山の果て、どこへでも連れてってやる。消えろ、ペテン師が」と言われました。

 

 

==========

第十七回に続く

==========

 

pageTop