2018/04/26

アルコール等の依存症回復ワーク19.生きづらさに関係する反応とは

ポイント

1.置かれた状況の中での反応の仕方には、生きづらくさせてしまう健康的でない反応と、健康的な反応があることを知りましょう

2.どんな反応が生き辛さを生んでいるのか、考えていきましょう

3.自分には生きづらさに関連するどんな反応があるのか、理解しましょう

 

 

 

今、ここでの反応、とは

今回は、刻一刻と変わる状況に対するそのときどきの反応をみていきます。

置かれている状況での反応、つまり、「今、ここでの反応」という視点から、生き辛さを考えていきます。

 

人によって、反応は様々です。

まず、同じ状況に置かれても、いつも頭のなかにある(あるいは、思い浮かぶ)考え方が違っていれば、その状況での反応は異なります。

それを、同僚に「お金を貸してほしい」と頼まれた状況を例として、考えてみます。

 

 

■状況:同僚に「お金を貸してほしい」と言われた

 

①人を信じてはいけない、という考え方の場合

→反応として、「貸したら返してくれない」「貸さないとひどい目にあう」等があります。

 

②自分よりも相手を大切にしよう、という考え方の場合

→無理してでも貸す、等があります

 

人を信じてはいけない、という考えをしている場合、「この人、貸したら返してくれないのでは」「でも貸さなかったらひどい目にあうのではないか」などの考えが頭をよぎって、不信感や不安感が生じ、心のなかで葛藤がおこるかもしれません。

 

一方、「自分よりも相手を大切にしよう」という考え方や、「ほめられたい・評価されたい」という考え方を持っている人であればどうでしょうか。

「この人がお金に困っているのであれば、自分が多少困ることになったとしても、貸してあげなければ」「貸してあげて、『気前のいい人』と思われたいな」という考えが頭をよぎって、お金を貸すかもしれません。

 

このように考え方が違うと、反応は違ってきます。 また、考え方が同じでも、同じ反応になるとは限りません。

 

例えば、「見捨てられるに違いない」という考え方を持つ人が、長く信頼していた友人と、ある時から急に連絡がとれなくなってしまった、というようなケース。

 

『見捨てられるに違いない』という考え方に対して、

 

①服従するケース

→「見捨てられる」とそのまま思う。悲しみに暮れ、不眠になる、等 捨てられるに違いない、という考えを鵜呑みにして従います。

 

②回避するケース

→「まさか、あいつが裏切るわけない!!」と普段の自分の考え方に従わず、アルコールなどで気分をまぎらわす、等

その考え方が思い起こされた時に生じるであろう不快さを避けようとすることです。

 

③過剰保証するケース

→「捨てられるぐらいなら、先に自分が捨ててやる」、等

その考え方と正反対のことをして、その考え方事態を打ち消そうとする反応です。

先に見捨ててしまえば、「見捨てられる」苦しみを味わわずにすみます。

 

このように、同じ状況でも、人の反応は様々なのです。