2018/04/09

アルコールなど、依存症という病気の3つの側面

病気としての側面

依存性は、自分の「心」「体」、そして「家族」を蝕んでいく危険な病気です。

 

 

 

1.身体の病気

依存行為を続けていく中で、エスカレートする依存行動に耐えきれず体が悲鳴をあげています。

例えばアルコール依存症については、以下に挙げる病気・障害を誘発する可能性があります。

 

・脳神経  →大脳萎縮、記憶障害、認知症、小脳障害

・食道  →食道炎、食道がん、食道静脈瘤

・心血管系  →心筋症、高血圧、不整脈

・胃  →胃炎、胃潰瘍、胃がん

・膵臓  →膵炎、糖尿病

・大腸  →大腸がん、下痢

・口腔 咽頭  →口腔・咽頭・喉頭がん

・肝臓  →脂肪肝、肝硬変、アルコール性肝炎

・十二指腸  →十二指腸炎、十二指腸潰瘍、吸収障害

・小腸  →小腸炎、吸収障害

・生殖器  →卵巣機能不全、勃起不全

・足  →痛風、末梢神経障害、大腿骨骨頭壊死

・その他  →急性アルコール中毒、痛風、末梢神経障害、末梢神経炎、筋力低下、骨粗しょう症

 

他にも、たばこは肺がんをはじめ、あらゆる病の原因となり、副流煙は周囲の人にも悪影響をもたらします。 ドラッグの場合は、脳の障害につながりやすく、ドメスティックバイオレンス(DV/関係性依存)では家族に、打撲・骨折など深刻なケガをさせてしまいます。

 

このように、多くの依存症は、本人や家族、周囲の人達に多大な悪影響をもたらします。

 

 

 

2.心の病気

依存症が加速していくと、者の考え方が歪んできます。

 

・反省や内省の欠如

どんなに周囲に迷惑をかけても、普通であれば「やってしまった」となる問題を起こしても、自分の非を認めようとせず、責任転嫁をします。 反省しないばかりでなく、「あいつのせいだ」といって世話をしてくれる人たちのことを逆恨みして危害を加えようともします。

 

・ウソがあたりまえ

依存症は「やめたくてもやめられない」病気です。 そして、その依存対象を手に入れるためなら、どんなウソでも平気でつきますし、どんなことでも(家族の大事なものを盗んで売ってしまう、等)やってしまいます。 自分のことしか考えられず、家族は自分の依存行動を続けるための道具としてみなすようになります。

 

 

 

3.家族全体の病気

依存症は本人だけでなく、家族をも不幸にしてしまう病気です。

アルコールなど、依存症者を抱える家族では、例えば夫がアルコール依存症の場合、妻は夫に暴言・暴力を受け精神的なダメージをうけながらも「夫には私が必要だから」と思い込み、つくすこと・世話を焼くことをやめません。

依存によって困った状態をつくる側の人間と、それを心配して、結果助長してしまう側の人間の関係を「家族相互依存」あるいは「共依存」と呼びます。

 

依存症を抱える親のもとで育った子供への悪影響も有り、まさに家族全体を蝕む病気なのです。