株式会社ヒューマンアルバ

依存症コラム事例1(川崎):アルコール依存症からの回復

「何もしてあげない」ことが、最大の援助

(T・Yさん・主婦・50歳・川崎市在住)

主人の世話に、疲れ果てる日々

主人は元々お酒が好きで、毎日欠かさずに飲む人でした。

5年前から、アルコールの飲む量が更に増えるようになりました。子供が3人いてそれぞれ大きくなりお金がかかること、主人の仕事も大変になっていたことが、原因の一つだったと思います。

「酒を出せ!」という主人に対して、「今日はもうやめたら」といって止めようとすると、人が変わったように「うるさい!さっさと出せ!!」と怒鳴るようになりました。

泥酔した挙句に吐く・夜中に失禁してしまう、ということも増えてきました。 そのたびに掃除したり、体をきれいに拭いてあげる日々にも、疲れ果てていました。

 

 

突き放す

そんなある日、知人からある施設を紹介されました。 アルコール依存症に詳しいトレーナーに相談したところ、

 

・ご主人を突き放してください

・決してお酒代を渡してはいけませんし、家の中にお酒を置いてもいけません

 

とアドバイスをされました。

今までは怒鳴られるのでしぶしぶお酒を出していましたが、トレーナーの方のアドバイスにしたがい、世話をすることをやめました。

 

主人は以前よりも激しく荒れました。 暴言だけでなく、物を投げる、壊す。 すごく怖かったですが、幸い、高校生の息子が守ってくれましたし、息子が塾などで不在の間は友人の家に逃げていました。

 

「何もしてあげない」ことが正しいことかわからなかったのですが、とにかくトレーナーの方の言うことを信じてみようと思い、世話をしてあげることを一切やめました。

 

 

回復につながる

今までは私が、深酒のせいで朝起きられず会社に遅刻したり、無断欠勤する主人に代わって会社に「熱が下がらなくて」などと嘘の電話をして、その場しのぎの対応をしていました。でも、それが間違いだと気づきました。

 

主人もついに、自分ひとりではどうにもならないことを認め、いやいや私と一緒に施設に通うようになりました。

まだ始まったばかりで不安なことも多いですが、とにかく最初の一歩を踏み出すことができてよかったです。

 

【依存症回復施設「アルバ」からコメント】

依存症の方によく現れる「暴言・恫喝」の中で、T・Yさんはよく耐えられたと思います。 最初は本当につらいですが、「何もしてあげないこと」を実施された成果だといえます。

 

今回のT・Yさんのように、ご本人を手助けするのではなくあえて突き放し、「ご本人を問題に直面させること」から、回復はスタートします。 今までのように失禁したご主人をきれいにふいてあげたり、会社を無断欠勤しても代わりに電話してあげる、といったことを続けていては、ご本人は対して困らず、残念ながら反省しません。

 

あくまでも自分で責任を取ってもらうこと。 「何もしてあげないこと」が最大の援助です。

 

ご本人が、「自分はもう、本当にダメかもしれない」といった感覚や体験を「どん底体験」や「底つき」と言います。 この状態になるまでほうっておくのはご家族として本当に辛いことですが、「これが最も本人のためになる」と考え、突き放し・見守ることが大事です。

 

当社では依存症から回復したスタッフ、医療機関・専門回復機関で長年依存症回復支援をしてきた実績豊富なトレーナーが在籍しています。

 

家族や友人の中に依存症の方がいてお困りの場合は、お気軽にご相談ください。

 

 

代表取締役社長   金井 駿

 

ギャンブル依存症の父を持つ。

大学1年時に経営コンサルティング会社にて勤務。その後、IT系ベンチャー企業に入社。営業、マーケティング、新規事業立ち上げに携わった後、同社の新卒採用を統括。横浜国立大学経営学部卒業後、刑務所・少年院出身者専門の就労支援会社に参画、専務取締役就任。2017年3月に辞任後、「自分の家族のような、依存症で苦しむ人々をなくす」ことを決意し、株式会社ヒューマンアルバ設立、代表取締役社長に就任。

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