株式会社ヒューマンアルバ

依存症コラムアルコール等の依存症回復ワーク10.アルコール、薬物等と人間関係②

自身を傷つける人間関係

アルコールの問題を抱えている人の中には、自分に自身を持てず、自分をすきになれない、自分を大切に出来ない、人が少なくありません。

そして、この自身のない人は、自分を傷つけるような人間関係に巻き込まれやすく、そこから抜け出すこともなかなかできません。

そして、ますます自身を失い、自分のことが更に嫌いになるという悪循環に陥ってしまいます。

 

アルコールの問題のある人が巻き込まれやすい、自分を傷つけるような関係には、否定される関係と支配される関係という2つのタイプがあります。

 

否定される関係とは、日常生活での身近な人(職場の上司、家族、パートナー、友人など)から、あんたの能力、容姿、行動を否定される関係です。

こうした人間関係を続けると、自分でも気づかないうちに心が打ちのめされ、モノの考えがなげやりになったり、自分の価値に疑問を抱くようになります。

アルコールからの回復についても、そのプログラムに取り組む意欲がわいてこなくなるでしょう。

 

支配される関係とは、相手の言いなりにさせられたり、束縛されたりする関係です。

この関係において、同意されないと、相手はとたんに不機嫌になったり、同意されるまでねじ伏せようとします。

脅しや暴言、ときには暴力も行使します。

その結果、支配される側は、自分が否定されると感じるだけでなく、相手に屈服させられる感覚をもつようになります。 そして、相手の顔色をうかがって、びくびくと生活をするようになってしまいます。

 

支配しようとする人は、嫉妬深く、束縛が強い人です。

支配される側は、その嫉妬や束縛を「自分が愛されているから」と誤解してしまったり、「私しかこの人を救えない」などと思いこんでしまったりするかもしれません。

しかしそれは支配されている人から、様々な機会なり人間関係なりを遠ざける結果になります。 とても不健康な関係です。

 

また、支配される関係には、「あなたのためを思って」といって、束縛するパターンもあります。

一見親切そうに見えますが、あれこれ好みを押し付けてきたり、助言と称して仕事や健康上の問題、恋愛や結婚のことなど、過度に口をはさんできます。

 

こうした善意の干渉はやっかいです。 相手の善意を拒めば、善意を無に帰すことになり、罪悪感を抱くことになります。

一方、受け入れるならば、それは相手に束縛・拘束されることになります。

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